2025年現在、宮崎県でCoco Bowlsというカフェを6年経営しているこーせーです。
宮崎県に移住し、会社員から専業ブロガーになり、毎日サーフィンを楽しむ日々の中で、「もっと魂を燃やしたい」「悩んでいる人を自分の強みで解決したい」と思いカフェを開業。
カフェの開業は多くの人が夢にもつ一方、実際に行動することに不安を覚える方も多いかと思います。
事実、カフェは大手から個人店まで乱立してるため、3年のうちに閉店するのが6割とも言われています。(出展:PR TIMES)
とはいえ、僕が経営するカフェよりも長く続けているお店や店舗展開して成功しているカフェもあるのも事実です。
そこで今回は、30代でカフェ起業した僕が大切にしたこと、コンセプトや資金、立地などのすべてをまとめました。
これからカフェを始める方の一つの参考になれば幸いです。
Contents
カフェ開業前の心境や決断

まず、30代という人生の方向性を決める年代の中で、カフェ開業を決断した際の心境や状況についてですが
なぜ30代でカフェ開業を決断したのか

2019年の35歳当時、自由なライフスタイルを求めて専業ブロガーとして生活していた中で、カフェを開業し「店舗を持つ」ということは大きな選択でした。
それでも「新しい挑戦がしたい」「自分の強みで人の悩みを解決したい」と思うように。
じゃぁ体づくりができるカフェをやろう
当時、インスタグラムでダイエットや体づくりについて情報発信していたのですが、多くの方からダイエットに関してのお悩みのDMを受けていました。
ひも解いていくと、その悩みのほとんどが「食事」に関することです。
さらに僕自身過去に飲食店に勤めていた経験もあり、ぼんやりと将来自分の店を持ちたいと思っていたため、
「じゃぁ体づくりができるカフェをやってやろうじゃないの」というところに行きつきました。
開業前に準備したこと

カフェ開業するぞ!うぉおお!
と、無鉄砲に突っ込んでも失敗する可能性が高いので、まずは戦略を考えることにしました。
- 事業のミッション(ビジョン)
- コンセプト決め
- ターゲット層選定
- ターゲットに合わせた店内、メニュー作り
- 資金調達
- どう集客するか
この辺りをまずは固めることに。
次で詳しくお伝えします。
カフェ開業前に決める4つの指針

元々ブロガーとして複数ブログを運営していたのですが、その当時のブログはミッションを持たず に運営していたんですね。
これでは一時的にお金は稼げても、長期的にはうまく行かなくなることがほんとんど、ということを身を持って知っていたのでカフェ経営はミッション(ビジョン)をしっかりと据えることにしました。
また、それにともなったコンセプトもしっかりと決めます。
①ミッションとはどんな世の中にしたいのか?

あなたのカフェ事業で世の中をどうしたいのか?顧客にどうなって欲しいのか?は決めるべきです。
例えば、Coco Bowlsの例ですと「罪悪感なく楽しめる食事でお客様を笑顔にする」を掲げています。
体型に悩みがあったり、食事を摂ることを心から楽しめない人も楽しめる食事を提供し笑顔にすることを使命にしています。
このミッションやビジョンが無いと、自いざ経営が傾いた時や経営を止めたくなった時に踏ん張りが効かなく、諦めモードになる可能性が高いです。

僕自身、コロナ禍で3年間絶望の中にいたのですが、このミッションがなければすぐに心が折れていたと思います。
オープンから半年でコロナ禍となり絶望した際の失敗マインドをまとめた記事はこちら↓
必ず自分以外のための「なぜそのカフェをやるのか?」を固めてください。
②カフェ×自分の強みでコンセプトを決める

ミッションを決めたら次はミッションを叶えるためのお店のコンセプト作りです。
大手から個人までカフェが乱立する中、自分の店を選んでもらうには「どんなカフェか」を決める必要があります。
例えばCoco Bowlsは「体づくりができるカフェ」です。
コンセプトはあなたの強みを掛け合わせるのがおすすめ。なぜなら、コンセプトが他店と被っても競争に勝てる可能性があるためです。
僕の場合は実際にボディメイク大会で日本トップ10に入賞した経験があるので、本気で体作りしている人から見ても”間違いない食事”を提供できるのが強みです。
カフェ×自分の強み(人に負けないくらい好きなことでもOK)でコンセプトを決めましょう。
注意点として特に地方でカフェを開業する際に、尖ったコンセプトにし過ぎて、それが好きなお客さんの絶対数が少すぎることもあります。なので、ある程度需要も考慮してコンセプトを決めましょう。
さらにさらに、そもそも「カフェ」としてのクオリティーも高い、もしくは高めていくのは大大大前提です!
③ターゲット層を明確にする

コンセプトが決まれば次はそのコンセプトをどんな人に届けるのか?、いわゆるターゲット層を想定します。
ターゲット層を決めてからコンセプトを決めるという流れもありますが、事業は自分の”好き”が入っていないと楽しめなくなって結果継続できなくなることが多いので、個人的にはコンセプトからターゲットを決めるのがおすすめです。
例えば、Coco Bowlsの「体づくりができるカフェ」を
- ファミリー向けに作るのか
- 40代男性向けに作るのか
- 30代女性向けに作るのか
- 富裕層向けに作るのか
- 地域顧客向け、もしくは観光客向けに作るのか
上記だけでもどんなメニューを用意して、どんな店舗デザインにして、どこに出店して、と変わってくるはずです。
あなたのコンセプトカフェをどんなターゲットに届けるのかを明確にしましょう。
ちなみに、Coco Bowlsは30代女性をメインターゲットにしました。その結果オープン後も一番多いお客様は30代女性となっています。
④内装とメニューのへのコンセプト反映
ターゲットが決まれば店舗デザインとメニューに反映します。
上記でもお伝えしたように、40代男性向けのお店作りと、20代女性向けお店づくりでは大きく変わりますし、値段設定も変わってくるでしょう。
決めたターゲット層が喜んで頂けるデザインやメニュー構成、ドリンクや料理などの見せ方、小物類の質なども決めていきましょう。
この辺りで、何が正解かわからない状態で決めなければいけないことに溢れてくるかと思いますが、そもそも事業の正解はやってみた結果しかわからないので、ビシビシ決定していきましょう。
地方でのカフェ開業資金はいくら?

一言で地方といっても一概に言えませんが、ここでは僕が開業した2019年の宮崎県でのカフェ開業資金をお伝えします。
宮崎県でざっくり700万円+運転資金
Coco Bowlsの開業資金の内訳は
物件取得費:150万円(家賃3カ月分、敷金、仲介手数料もろもろ)
店舗改装費:400万円(スケルトンから。排水工事が200万円くらいかかりました汗)
調理器具やテーブルなどの設備や備品:150万円
とざっくりこんな感じ。
これにプラスして運転資金200万円で
合計900万円です。
とはいえ、これは席数35席ほどあるカフェとしては中規模店舗での開業なのでこのような金額となっています。
もっと小さな店舗かつ、居抜き物件や排水工事などが無ければグッと資金は下げることができます。
今から僕が初めて開業するならもっと開業資金を下げて開業します。
カフェ開業の資金調達は?
そして上記の資金調達ですが、
自己資金300万円
日本政策金融公庫から融資500万円
クラウドファンディング100万円
となっています。

クラウドファインディングにご協力頂いた皆様には大変感謝しております
場所選びとインテリアの工夫

美味しいドリンクやフードだけでなく、それを提供する場所や空間の魅力も大切です。
場所選びやインテリアの工夫により、お客様が訪れたくなる居心地の良い空間を作り出すことができます。
ここでは、カフェの立地選びやインテリアデザインの重要性について詳しく見ていきましょう。
カフェの立地選びに正解はない
立地は重要ですが、正解はありません。
周りが田んぼのカフェでも成功しているお店はありますし、人通りが多いカフェでも失敗することはあります。
目的来店戦略か自然来店戦略か
来店動機でよく言われるのが、
- あなたのカフェを目的で来店する目的来店
- 店の前を通りがかり来店する自然来店
です。
この来店動機をどちらにバランスを置くのかで打つ戦略が変わります。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、カフェを開業する前の立地選びは「立地に完璧な選択はない」ということを念頭にどうターゲット層を集客するか?を考えていきましょう。
賃料と集客力のバランス
カフェを開く際、店舗の賃料とどれだけ集客できるかのバランスを考えることが大切です。
賃料が高額なエリアは自然集客のポテンシャルが高い可能性がありますが、利益が圧迫されるリスクも伴います。
逆に賃料が手頃な場所でも、独自の魅力や集客のアイデアを駆使すれば十分な利益を上げられる可能性もあります。
ただし、集客できなければ自然来店はほぼなしのリスクもあります。
立地場所の選定はどのように集客するのか?を戦略に盛り込み考えていきましょう。
魅力的な店舗デザインはどれだけカフェを見てきたかで決まる

魅力的な店舗デザインを作り上げるためには、多くのカフェを訪れて研究することが大切です。
僕自身、世界一周した際にさまざまな飲食店のデザインを見てきました。
さまざまなカフェのインテリアや雰囲気を体験することで、自分のカフェでどのようなデザインが効果的かの引き出しが増えます。
好きなデザインのカフェを見つけ、その要素を取り入れることも一つの方法です。
色使いや家具の配置、照明の使い方など、細部にこだわることで、訪れるお客様にとって特別な空間を演出できるでしょう。
自分だけのスタイルを作り出すために、積極的に多くの場所を訪れてみてください。
カフェ開業まとめ
カフェ開業って、本当に夢のある挑戦ですよね。ここまで読んでくれてありがとうございます。
きっと「自分にもできるのかな?」って思っているでしょう。
僕もそうでした。
もしこの記事が少しでも背中を押してくれたなら嬉しいです。
まずは小さな一歩から。
夢に向かって行動することで、新しい世界が待っているかもしれません。
自分だけのカフェ、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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