40代になっても、夢を追い求める勇気はまだあるはずです。
「やりたい事業がある」「会社を辞めたい」「自分の人生を自分らしく生きたい」。
これまで培ってきた経験や知識を活かして、起業を目指す方も多いことでしょう。
僕自身そのうちの一人です。
ですが、「起業したいけど、人よりも高いスキルがない…」と感じている方もいるかもしれません。
実は、40代でスキルがなくても起業することは十分可能です。
この記事では、
- 40代でスキルがなくても起業できる4つの理由
- スキルのない方向けにおすすめの本業を見越した副業アイディア
- 40代での起業のメリットやデメリット
- 40代起業の注意点と対策
などをご紹介しています。
ぜひ、あなたの起業への第一歩を踏み出すきっかけにしてください。
Contents
40代でスキルなしでも起業できる3つの理由
スキルがなくても起業は可能です。
もちろん起業し、長く稼いでいくにはどこかのタイミングで必ずスキルが必要となってきます。
ただし、事業を起こす、いわゆる起業のタイミングでは、(参入するビジネスによりますが)スキルはかなずしも必要というわけではありません。
重要なのは、まずはスキルがなくても始められるビジネスからスタートすることです。
ここではスキルなしでも起業できる3つの理由をご紹介します。
- 必要な経験やスキルは実践しながら身につける
- スキル無しで低リスクで始められる事業は沢山ある
- 起業は簡単、経営は大変
一つづつ解説していきます。
⑴必要な経験やスキルは実践しながら身につける
起業する場合、必要なスキルは実践しながら身に着けるのが一番の近道です。
起業で必要な主なスキルは
- マーケティング力
- 営業力(セールス)
- リーダーシップ(パートナーシップ)
- 財務管理(マネーリテラシー)
- 人脈
ですが、
これらのスキルを身につけるには、むしろ実践しながらでしか身についていかないと思っています。
もちろんその都度、失敗は沢山しますが、仮設を立て、実践し、検証、改善をする。いわゆるPDCAサイクルをぶん回して必要なスキルを身に着けていきましょう。
⑵スキルなしで低リスクで始められるビジネスは沢山ある
【実践しながらスキルを身につける】とはいえ、いきなり「1000万円の借金をして、飲食店はじめました。これから料理のスキルを磨いていきます」なんてことは無謀すぎるので、低リスクで始められるビジネスからスタートするのがおすすめです。
低リスクなビジネスの条件は3つ。
- 初期投資が少ない
- 固定費(家賃や人件費など)が少ない
- 原材料・在庫がない
40代でスキルがない状態からの起業は金銭的リスクを徹底的に低くすることを意識しましょう。
ここが意識できていれば、ゼロはあってもマイナスになることはありません。サラッと言っていますが、これがかなり重要なポイントとだったりします。
⑶起業は簡単、経営は難しい
少し話が違うかもしれませんが、起業をするのは誰でもできます。
「起業しました」と言って開業届を出せばいいのですから。
でもそうじゃない、と。
起業して生活を成り立たせる。
つまり、稼ぎ続けること。いわゆる経営ですね。
これはフリーランスでも、店舗経営でも同じことで、始めるのは簡単ですが、経営し続けるのは難しく大変だということは知っておいてほしいところです。
40代という年代に関係なく、ここの覚悟は必要かと思います。
僕自身、昔から「起業」というものに憧れているところがありましたが、実際に起業してわかったのは「起業は簡単、経営は難しい」ということです。
【スキルがない方向け】起業を見越した副業4選
スキルがないけど起業したい人は、実践でスキルを付けながら収入も得ることができる副業からのスタートを強くおすすめします。
ここではスキルのない人向けの、起業を見越したの副業を僕自身の経験も含め4つご紹介します。
40代の副業については、こちらの記事で詳しく解説しています。
⇒【収益80万円】40代から始める副業の教科書!初心者でも成功するコツとは?
前提条件として低リスクな副業を選ぶこと
まずスキルなく起業を目指すなら、低リスクで始められるビジネスを選ぶことが鉄則です。
スキルのない状態で、初期投資も固定費もかかるビジネスは僕自身飲食店の経営も経験しているためおすすめしません。
挑戦と無謀は違います。
低リスクであるという条件のもと、今回は起業をみこした副業を選定しました。
⑴ブログ運営
個人的にはブログ運営が一番おすすめです。
ブログ運営は、月々1,000円ほどで運営できるうえ、売り上げは青天井です。
さらに起業で必ず必要となるマーケティング、セールス(営業)を実践しながら学んでいくことができ、SNSやオンラインサロンなどを活用すれば人脈も培うことができます。
例えば、趣味のキャンプに特化したブログを運営し、関連商品のアフィリエイトやGoogle AdSenseによる広告収入を得えながら、自身のメディアが育てばそこから自社ブランドのキャンプ用品を販売したり、キャンプ場を経営したりと活動の幅が広がる可能性も大いにあります。
初期段階でスキルがなくても始められるブログ運営は、初期投資も少なく収益化のチャンスもあり、さらに起業への足掛かりになるため、40代で起業を目指す方に特におすすめです。
⑵SNSアフィリエイト
SNSアフィリエイトも実践しながらスキルを身に着けていくことができる副業の一つです。
SNSアフィリエイトは、SNSアカウントで商品やサービスを紹介し、成果に応じて報酬を得るビジネスモデルで、SNS投稿スキルやマーケティング、セールスを実践を通じて身につけられます。
ブログと似た部分がありますが、例えば、趣味のキャンプを通じ、キャンプしたい人やしている人に向け、役立つ情報などを発信することでフォロワーを獲得ねらう。
その中で、アイテムやサービスを紹介し、フォロワーがその商品を購入することで報酬を得るビジネスモデルとなります。
SNSアフィリエイトは、スマホ一つで完結でき、初期段階ではスキルがなくても始められうえに、起業で必要なスキルも実践を通して身につけていける、スキルのない方の起業の一歩目におすすめといえます。
また、SNSの運営スキルが身に付けば、SNS運用代行というビジネスにも展開が狙えますね。
⑶動画編集代行
動画編集代行は、まずは高度なスキルがなくても始められる副業の一つです。
僕自身、YOUTUBEに動画投稿の経験がありますが、今は動画編集ソフトを使えば、ある程度の動画編集ならばスキルがなくても行うことができます。
もちろん、スキルが高い人は大きく稼いでいくことができますが、高度な編集スキルが必要のない動画編集案件も多数あります。
動画コンテンツの需要は年々増えており、編集に手間取るクリエイターや企業が増えているため比較的参入しやすい分野だといえるでしょう。
⑷YouTube
YouTubeもまずはスキルなく低リスクで始められるビジネスモデルです。
動画コンテンツを投稿し、広告収入や商品紹介によるアフィリエイト収入を得ることができ、自分の趣味や興味を活かして、独自のチャンネルを展開することができます。
例えば、料理や旅行、ガジェットのレビューなど、自分の得意分野や趣味に関する動画を投稿することで、収益化に加え自身が将来販売したい商品を周知させることも可能です。
もちろん、日々のコンテンツ企画や作成、投稿などは時間と労力を必要としますが、スキルが無い状態でも展開が見込めるビジネスの一つです。
番外編)フランチャイズは注意が必要
「スキルがないけど起業したい」→フランチャイズに参入しよう、という言葉も目にすることもあります。
「自分で行う起業よりも、経営ノウハウの整ったフランチャイズの方が廃業する可能性は低い」という意見もある一方で、
慶應義塾大学大学院の小本恵照氏のフランチャイズ加盟店の廃業率(成功率)を、非加盟店(いわゆる通常の独立起業)と比較した論文があります。
そこでの結論はこうです。
廃業率については、フ ラ ンチ ャイズ加盟店の廃業率が非加盟店の廃業率に比べ高いことが判明した。
加盟店の廃業に与えるフランチャイズ契約の影響については、テリトリー制が採用されて いる場合と加盟金が多額な場合に廃業率が低いことが明らかとなった 。
前者については、テリトリー権を付与しても依然として競合チェーンの参入は可能である ことを踏まえると、市場が必ずしも競争的ではないか、ブランド内競争がブランド間競争 より厳しいという、いずれかの結果を反映したものと考えられる。後者については、加盟 金の金額が、開業支援の充実度やフランチャイズ加盟によって獲得できる将来利潤の大きさを示す結果とみられる。
参考:フランチャイズ契約が加盟店の廃業に与える影響
つまり、フランチャイズに加盟して起業しても、条件によっては自分で独立起業するよりも廃業する確率は高くなりますよ。
という研究結果になったとのことです。
つまり、フランチャイズ=成功率が高い
とは言い切れないんです。
個人的な意見としても、フランチャイズに参入するにも数百万円の初期投資が必要ですし、固定費もかかってくることから、スキルが無い状態での参入はリスクが高いと考えます。
フランチャイズの参入は、上記のことも踏まえ、しっかりと考えていく必要があるかもしれません。
40代スキルなしで起業するメリット・デメリット
ここでは、40代で起業するメリット・デメリットをまとました。
メリット: 豊富な経験と人生観
40代での起業には、現在スキルが無い人でも、それまでの豊富な経験と独自の人生観が大きなメリットとなります。
また、40代になると、自分の価値観がはっきりしており、達成したい目標や方向性が明確になります。
例えば、僕の場合でいうと、20代で飲食店に勤め、30代でIT業で独立し、現在は飲食店経営とブロガーとして活動しています。
これまでの経験と失敗から、「家族と自由なライフスタイルを送りながら挑戦しつづけること」が僕の中の大きな価値観となっています。
この価値観に沿って、どんな分野のビジネスに参入するのか?などの判断基準となります。
スキルがないと思っている人でも、これまでやってきたことを抽象化することで、まったく別の業界で活かすことでのできるスキルになることもあるかと思います。
40代での起業は、これまでの経験や人生観を活かし、自分に合ったビジネスモデルを展開する絶好の機会です。
デメリット: リスクへの対処が必要
40代での起業には、20代30代に比べてリスクへの対処が必要というデメリットもあります。
家庭や子供などの責任が増えることが多く、失敗に対するリスクが高まります。また、年齢が上がるにつれて、新しい技術やトレンドに対応する柔軟性が低下する可能性もあります。
例えば僕の場合ですと、家族がいるため事業が失敗した時のリスクは、20代独身男性より高いでしょう。また、過去の成功体験にしがみつきがちのため、新しいことへの柔軟性は特に意識し、学び続けなければなりません。
このように、40代での起業には、リスクへの対処が不可欠です。
とくにスキルが無いうちは、家庭や自身のキャリアに影響を与えないよう、リスク管理や柔軟性の維持に努めましょう。
まとめ
最後に今回の記事の重要な点をまとめました。
とくに大切な点は
- 40代でスキルがなくても起業は可能
- 起業に必要なスキルを習得する意欲と柔軟性が重要
- 副業を通じてスキル習得をする
- 低リスクでスモールスタートがとにかく大事
- 40代で起業するリスクを考え低減する
僕自身、自分のこと成功しているなんて微塵も思っていませんが、成功するためには、適切な準備と注意点を把握し、行動に移すことが重要です。
楽に稼げることはありません。
「スキルがなくても楽して稼げるビジネス」なんてものは存在しませんので、そういった謳い文句には注意してくださいね。